クラシック初心者さんに聴いて欲しい!②〜シャミナード/コンチェルティーノ〜
フルートを演奏しているのに、いきなりオーケストラの曲のオススメから入ってしまったので、
本日はフルートとピアノのための曲をご紹介したいと思います。
セシル・シャミナード作曲、コンチェルティーノです!
ここに映像を貼るときは、なるべくご本人の演奏(映像)、かつ、チャンネルもご本人作成のもの、を貼るようにしておりますが、もしも間違っていたらご指摘ください!
本当は自分のYouTubeチャンネルにアップした動画を貼りたいのですがまだ何も進んでいなくて申し訳ありません〜〜〜〜〜😅
さて、こちらの映像は珍しい木製フルートにも目を奪われてしまいますが。
セシル・シャミナード(1857年〜1944年)は、フランスの作曲家。
この当時は非常に珍しい、女性の作曲家です!!
曲の出版や演奏活動などで初めて経済的に自立できた女性ではないかとも言われている方です。
しかしながら、フルートを演奏する方以外にはあまり知られていない作曲家だと思います。
生前は音楽で成功していたのに、没後は長らく忘れ去られていました。
このフルートのためのコンチェルティーノは、フルート吹きが必ずと言っていいほど一度は演奏する曲です。
冒頭の導入から「何が始まるんだろう!?」と惹きつけられ、
フルートの流麗なメロディーにうっとり・・・(でも童謡の「ぞうさん」がよぎる笑)
かと思いきや!突然の難しそうなパッセージ!!!
(※早いところは意外と単純な音階なので、指の動き自体はそこそこ易しかったりします!
そこそこ易しいのに、難しく聴こえる・・・いわゆる「演奏映え」する曲です。)
ちなみに中間部のテンポが速くなったところは、やっぱり難しい・・・(笑)
コンチェルト、は漢字で表すと「協奏曲」です。
非常にざっくり説明しますが、1つの楽器を主役にして、オーケストラ全体でその伴奏をする、というのが一般的な「協奏曲」のスタイルです。
この曲は「コンチェルティーノ(伊:concertino)」。
「コンチェルト(concerto)」に「-ino」という接尾辞がついていて、これには「小さい」と言う意味があります。
つまり、小さいコンチェルトということ。
小さい、というだけあって、演奏時間も8〜9分程度と短めです。
この曲も本来はオーケストラの伴奏で書かれていて、後からピアノ伴奏版が作られました。
オーケストラ版もめちゃくちゃ素敵なのでぜひ聞いてみて下さい。
「コンチェルト(協奏曲)」の聴きどころの一つに「カデンツァ」というものがあります。
オーケストラの伴奏が止み、独奏者が1人で吹く場面のことです。
ここで独奏者は自分の演奏テクニックを見せびらかしたり、カデンツァ部分を自身で作曲した場合には音楽的なセンスを見せるところです。(モーツァルトなどの協奏曲では、カデンツァを自作する人が多いです。)
このシャミナードのコンチェルティーノにもカデンツァ部分がありますが、
これは予め書かれたカデンツァをそのまま演奏することがほとんどです。
ですが、このカデンツァがとっても素敵なのです。
魔法にかかった時のBGMを演奏せよ!と、いきなり言われたら、このカデンツァを吹きたくなります(笑)
暗い響きと明るい響きを行き来し、
悲しい響きに支配されてしまったかと思いきや、
霧が晴れるように冒頭の旋律が戻ってくるところがとても美しくて好きです。
そして最後に派手な技巧でテンションMAX!!で終わるのも華やかで、「ブラボー!」と叫びたくなります。
(関係ありませんが、コロナで「ブラボー!」が聴けなくなったのは少し寂しいですね・・・。)
・・・そんな曲紹介でした!(雑)
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愛聴しているCDです。高校生の時ほぼ毎日聞いてました。オススメ。
荒川洋さんのシャミナード・・・惚れます😭
ちなみに情報はなるべく信憑性のあるものを載せるよう努めていますが、
このブログをレポートなどに引用しないように😡
ちゃんと書籍などから情報引っ張りましょうね〜〜!
(まあこんな文章引用する人いないか笑)
ぜひ色々な方の演奏を聴き比べしてみて下さい😊
また明日〜!