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クラシック初心者さんのためのそもそも知識。〜交響曲とは?〜後編

クラシックのそもそも知識、交響曲編パート2です。

パート1はこちら

 

ベートーヴェン(1770年〜1827年)が大変素晴らしい9曲の交響曲を残したことが、後に続く作曲家たちのプレッシャーとなり、

「交響曲を9つ完成させたら死ぬ!」なんていうジンクスまで生んだ、というお話で終わりましたが、

では実際のところどうだったのでしょうか。

 

 

ブラームス(1833年〜1897年)はこのプレッシャーをモロに受けている人で、

最初の交響曲を完成させるまでになんと20年以上も時間が掛かっています。

生涯で書いた交響曲の数は4つ!

フルート吹きは交響曲第4番にまたオケスタに出てくる大変なソロがありますが、どの交響曲もフルートが「美味しい」です。

※「美味しい」=演奏していて楽しい、いいところを持っていく、などをこう表現することがあります!

 

 

時代がやや前後してしまいますが・・・。

 

シューベルト(1797年〜1828年)は、交響曲の番号付けがちょっとややこしくなってしまっていますが、

8曲の交響曲があります。そのうちの1曲は有名な「未完成」です。

 

シューマン(1810年〜1850年)は4曲。

シューマンとシューベルト・・・ややこしいですよね。

「魔王」がシューベルト、「トロイメライ」がシューマンです。

 

メンデルスゾーン(1809年〜1847年)は5曲。

 

チャイコフスキー(1840年〜1893年)は6曲!

1番〜3番は演奏される機会があまり多くないのに対し、4〜6番はめちゃくちゃ演奏されます。

 

先日も紹介したドヴォルザーク(1841年〜1904年)は9曲!

 

それから、ブルックナー(1824年〜1896年)は、また少しややこしいのですが、

通し番号のついた交響曲は9つ。(9番が未完成)

それに、通称「00番」と「0番」と呼ばれる2つの交響曲があります。これを数に含めて良いのかは微妙なところです。

 

 

さて、この第9ジンクスを最も恐れていたのが、グスタフ・マーラー(1860年〜1911年)さん。

交響曲を、更にとんでもないスケール感へと進化させていきます。

交響曲第8番なんて「千人の交響曲」です。大編成のオーケストラに加え、歌のソリストだけで8名、混声合唱を2組、児童合唱まで入ります。とんでもない規模です。(実際には1000人より少ない人数で演奏することができます)

8つ交響曲を完成させたマーラーさん、次はいよいよ9番なのですが、「まだ死にたくない・・・」と思ったのでしょう。

苦し紛れのジンクス対策(?)で、次に作った交響曲は「大地の歌」と名づけ、番号を外しちゃいました!

そして「9のジンクスから逃れたー!」とホッとしたのでしょうか、その後交響曲第9番を書きます。そして無事完成させます。

第10番の作曲に取り掛かるのですが、やはり「9のジンクス」は有効だったのか。

第10番は未完成のまま、マーラーは世を去るのでした。

つまり、「大地の歌」を含めると、マーラーは10曲の交響曲を完成させていることになります。

 

 

ジンクスを見事に打ち破った作曲家もいます。

ショスタコーヴィチ(1906年〜1975年)です。

生涯に15曲の交響曲を書いています。

 

 

 

 

 

 

色んな作曲家の曲をまるっと聴けるCDはクラシックに親しむにはとても良いです😊

 

 

非常にざっくりとした紹介でしたが、こんなところじゃないでしょうか。

 

音楽室でむすっとしているだけの作曲家たちのお顔を見ると、クラシックってとっつきづらいな〜と思うかもしれませんが、

1つ1つの作曲に色んなエピソードがあって、それを知った上で曲を聞くとまた楽しいと思います。

気になる作曲家さんがいましたらぜひ聞いてみてください!

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