【漫画レビュー】リアルな日々を描く『Bread & Butter』ー芦原妃名子さん作。
長めのお盆休みをいただき記事の修正などをしておりました!
まだ修正したいところは多々ありますが、ひとまず執筆を再開していきたいと思います♪
本日はオススメ漫画のご紹介!
完結済み、全10巻。
芦原妃名子さんの『Bread & Butter』をご紹介します。
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あらすじ
小学校の教員をしている34歳の柚季は、ある事件をきっかけに教師を辞め、
結婚相談所などに通うが色々うまく行かない日々を過ごす。
そんなある日、文具店でパンを売る風変わりな洋一と出会う。
大人な2人の恋模様を、リアルに、素朴に、そして「美味しそう」に描いた作品です。
タイトルの通り、この作品はたくさんのパンを軸に展開していくのですが、
出てくるパンがめちゃくちゃ美味しそうで、パン好きな人にはたまらないですし、
パンよりお米派だという人も、読み終える頃には絶対にパンが食べたくなる漫画です。
恋愛的にドラマティックな展開などはなく、「恋愛漫画」というより「リアルな日常」。
ドキドキすること、ときめくことではなく、
「人と一緒にいるということ」について考えさせられ、
働くことやトラウマと向き合うこと、人を思いやることについてなどが非常に丁寧に描かれていると思います。
こういう伝え方をしたら、こう受け取られる・・・そういう意味じゃなかったのに!みたいな、
「恋愛的あるある」もとてもリアルで「くーー!!」っとなるシーンも多々(笑)
特に柚季と同世代の方には刺さる漫画だと思います。
自分に正直に、一生懸命に生きる。
簡単そうで難しいし、難しそうで案外思っているよりも簡単なことなのかもしれない。。
でも、もういっちょ頑張ってみようかな、と思わせてくれる素敵な作品です。
なお、bread & butterとは直訳するとバターとパンですが、
それ以外に「毎日の生活に必須なもの」「生計の手段」といった意味があります。
10巻読み終えると、この意味がよりリアルに感じられると思います。
なお、この作品はebook Japanでも読むことができます!
PayPayを利用したり、定期的にクーポンももらえたりするのでぜひご活用ください♪
追記:2024年1月、作者の芦原さんの訃報が報じられました。謹んでお悔やみ申し上げます。
素敵な作品との出会いに感謝すると共に、これからも大切に読んでいきたいと思いました。