[映画レビュー]

ディズニープリンセスの王道!!夢と魔法が詰まった実写版「シンデレラ(2015年)」

皆様はディズニープリンセスといえば誰を思い浮かべるでしょうか?

白雪姫、眠れる森の美女、リトル・マーメイド、アラジン、美女と野獣、塔の上のラプンツェル・・・

作品名を並べるだけでワクワクが止まりません。

 

小さい頃からフリフリのドレスを拒絶するくらい、乙女チックなものには苦手意識がありましたが、

ディズニープリンセスはちょっと例外。誰々みたいになりたい、という気持ちはなかったものの、

夢と魔法の世界にはどっぷりと魅了されたのでした。

 

そんなディズニープリンセスの代表格といえばやはりシンデレラではないでしょうか。

「ビビデバビデブー!」に合わせてシンデレラが青い美しいドレスを纏う姿にきっと誰もが一度は目をキラキラさせたはず。

 

久しぶりに実写版を観たので本日はそのレビューです。

 

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⚠️シンデレラはストーリー自体は有名なのでガンガンネタバレして書いていきますのでご注意を!⚠️

 

 

 


 

 

実写映画「シンデレラ」あらすじ(ネタバレあるよ)

森の奥で母と父と3人で幸せな暮らしを送るエラ(シンデレラ)。

父は商人をしていて家を長期間空けることが多く、寂しさを感じることはあるものの、

母と、家にいるさまざまな動物たちと愛に溢れた生活を送っていました。

 

ある日、母が病に倒れ、亡くなってしまいます。

母がエラに残した最後の言葉は「いつでも優しさと勇気を持っていれば、どんな困難をも乗り越えられる」というもの。

エラはその言葉を深く胸に刻み、優しく聡明に育ちます。

 

月日が経ち、母との別れから心が癒えてきた頃。

父が再婚したいと申し出ます。

再婚相手は、時を同じくして未亡人となったトレメイン夫人(継母)。

2人の姉(ドリゼラとアナスタシア)もできる、と3人をワクワクしながら迎えたエラでしたが・・・

 

派手好きでずる賢いトレメイン夫人に邪険に扱われ、屋根裏に追い込まれて暖炉の灰を被りながら過ごすことになります。

やがて最愛の父までも旅先で亡くなってしまい、ひとりぼっちになってしまったエラ。

孤独と冷たい仕打ちに耐えながら、

「こんな人たちにまで優しさと勇気をもって接しなければならないのか」と、

最愛の母の教えを思い浮かべては自問自答する日々です。

 

気晴らしに馬に乗って森へ逃げ込んだ日のこと。

エラは狩りをする王宮の一族と遭遇します。

「キット」と名乗る王子との出会いが、エラの運命を大きく動かしていきます。

 

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アニメ版「シンデレラ」との違い

大きく3つの違いを挙げたいと思います。

 

まずアニメ版では、シンデレラは終始「シンデレラ」と呼ばれています。

実写版では、原作となった童話にのっとり、「シンデレラ」という名前の由来がちゃんと出てきます。

継母と義理の姉2人が、暖炉の灰をかぶって煤だらけになったエラを、

「灰(Cinder)」+「エラ(Ella)」・・・「シンデレラ(Cinderella)」とうまく語呂合わせしたことがきっかけです。

これは絵本などでも省略されがちな部分なので、大学時代に童話を専攻していた身としては非常に嬉しいポイントです。

 

次に、最愛の母とのエピソード。これも、絵本などでは省略されがちな部分かと思います。

(いきなり継母たちがやってくるところからスタートすることが多いですよね)

最愛の母が物語序盤で「フェアリーゴッドマザー」の話題を出して、きちんと伏線を張っていたところも物語の筋としては良かったなと思います。(もう少し印象付けても良かったようなきも・・・)

 

もう一つ大事な描写としては、「継母がなぜエラに冷たく当たるのか」というところが分かる点です。

エラの父が最後の旅に出かける直前、家では継母主催の派手なパーティが開かれていました。

ところが父は派手な場所は苦手で、書斎にこもって仕事を片付けています。

そこへエラがやってきて、亡き母への愛を語り出すのですが、その会話を偶然にも継母が聞いてしまうのです。

絵本やアニメ版では救いようのない悪者として描かれがちな継母たちですが、

このシーンの淋しそうな継母の表情には同情せざるを得ません。

 

他にもストーリー上の違いなどは沢山あるのですが、

大きくこの3点をご紹介させていただきました。

 

 

実写版「シンデレラ」はミュージカルではない!!

ディズニープリンセスシリーズは、実写版でもアニメ版でも、歌がたくさん流れてミュージカルのように楽しめる作品がほとんどですが、

実写版「シンデレラ」にミュージカルの要素は残念ながらありません!

アニメ版で馴染みのある「ビビデバビデブー」や「夢はひそかに」などは劇中では聴くことができません・・・😭😭

※但し、エンドロールはお聴き逃しなく!!!

 

ですが、歌がなくても楽しめる映像美!!!!ここをぜひ味わっていただきたいです。

森や王宮の美しさ、舞踏会での煌びやかなドレスたち、

そして何と言ってもフェアリーゴッドマザーがカボチャの馬車を作ったりシンデレラを美しく変身させるシーン。

夢と魔法がたっぷりと詰まっています。本当に息を呑むような美しさです。

 

 

 

あなたはフェアリーゴッドマザーに優しくできるか?

今作の大きなテーマになるかと思います。

フェアリーゴッドマザー、すなわち、シンデレラに魔法をかけ舞踏会に行くきっかけをくれた重要人物ですが、

大変みすぼらしい格好で登場するので、初めて見る方はギョッとするのではないでしょうか。

 

庭に置かれている植物たちと完全に同化して、いつからそこにいたのかも分からないような風貌で、

継母たちからの辛い仕打ちを受け心がボロボロになっているシンデレラに「牛乳でもチーズでもなんでもいいから恵んでくれないか」と物乞いをするのです。

 

普通ならば「なぜそこにいるの!?」「あなたは誰!?」とビビって物を恵むところではないはずのシーンですが、

母の教えがここでも活きています。考えるよりも先に、すぐに一杯の牛乳を手配できます。

 

フェアリーゴッドマザーは母も信じていた存在。

おそらくエラが生まれるずっと前から、この家を見守ってきた存在なのでしょう。

「誰にでも魔法を使うわけではない」というフェアリーゴッドマザーの言葉と、

「優しさと勇気を持って行動せよ」という母の教えが見事にはまる瞬間です。

 

現実世界に魔法はありませんが、

いつでも優しさと勇気を持って行動していれば、フェアリーゴッドマザーのような存在が窮地を救ってくれる・・・のかもしれません!!

 

 


 

 

ちょっとしたトリビアコーナー!

ここからは元・童話専攻としての余談です(笑)

本当はシンデレラだけで余裕で一本の論文が書けちゃうくらいなので目ぼしいところだけ・・・

 

なぜガラスの靴は消えなかったのか?

カボチャの馬車や動物たち、エラの着ていたドレスなどの魔法は0時の鐘と共に消えてしまったのに、なぜガラスの靴だけは残っていたのか??

もちろんこれが絶対に答えだというわけではありませんが、ガラスの靴だけはフェアリーゴッドマザーが魔法で新しく作り出した物だから、と考えることができます。

ここを実写版で丁寧に描写していたところがこの映画をかなり評価できる点の一つです。

エラはそれまでオンボロのペタンコパンプスを履いていて、カボチャの馬車に乗る瞬間にそれをフェアリーゴッドマザーに指摘されます。

その靴を脱ぐよう指示され、全く新しいガラスの靴を与えられたところが、靴が消えなかった理由だと考えることができます。

ちなみにシャルル・ペロー版の「シンデレラ(サンドリヨン)」では、靴だけは現物支給だったと捉えられる文言があります。

(馬車も従者もドレスも「変わる」だったのに対し、靴だけは「与える」と表現されています)

アニメ版だと、頭から爪先まで魔法にかけられるのでこういった細かい描写はありません。

 

お土産に欲しいのは「木の枝」というセリフ

これも、原作を知っていると「おおっ!」となるセリフです。

父親が最後に旅に出かける直前、エラにお土産は何が良いかと訪ねます。

するとエラは、「お父様が旅先で最初に肩に触れた木の枝が欲しい」と言うのです。

「その枝を無事に持って帰ってきてくれることが一番の望み」・・・なんて、なかなか言える台詞ではありません😭

このくだりはおそらくグリム童話の「シンデレラ」のオマージュだと思われます。

 

グリム版「シンデレラ」では、父は旅先からハシバミの小枝を持って帰ってきます。

シンデレラはそれを母のお墓のそばに植え、シンデレラの涙によってその枝はぐんぐん育ちます。

シンデレラは1日3回、母の墓に行って泣きながら祈っていたのですが、

その度に白い鳩がやってきて、シンデレラの望みを叶えてくれたのです。(グリム版では魔法使いは出てきません)

 

実写版には白い鳩も出てこないし枝を植える描写もありませんが、このセリフを引用するのは気合いが入っているなあと思いました。

アニメ版の完全実写化ではなく、きちんと童話の世界をディズニー風に実写化した点が本当に素晴らしいと思いました。

 

 

以上、本日はディズニー実写映画「シンデレラ」のレビューをお送りしました!!

読んでいただきありがとうございます😊

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