
GarageBandで多重録音に挑戦!画面の説明から初期設定まで〜伴奏音源問題③〜
フルートの演奏配信をするべく、伴奏音源を作るため奮闘していた1年前。
フルート3重奏や4重奏の伴奏音源を作るために、GarageBandと出会って多重録音を始めることになります。
というわけで本日は、GarageBandというアプリを用いた多重録音の方法をご紹介していきます。
始めにことわっておきますが、
筆者のULAは、このような録音や打ち込みを開始してまだ1年しか経っていないド素人です!(2022年7月現在)
2021年5月に配信を始めてから、あーでもない、こーでもないと、
YouTube先生やGoogle先生にお世話になりながら(笑)試行錯誤してきた記録ですので、
DTMを専門にされている方からすると、誤った情報も掲載してしまうかもしれません。
なるべく記事UP後も情報は最新に保てるよう努力はしていきますが、
ふ〜ん、そうなんだ!程度に!!やんわりと!!受け止めていただきたく!
何卒よろしくお願いいたします🙇♀️
GarageBandとは
ガレージバンド。iPhone、iPad、Mac OSで利用ができる、無料の音楽制作アプリです。
iPadやMacだと初期からインストールされていたりするのでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オレンジ色で、白いギターのアイコンが目印です。
では、アイコンをタップして早速アプリを起動していきましょう!
なお、紹介しているスクショは全てiPad版であることをご了承ください。
多重録音への道① メニューの選択
アプリを起動すると、早速色々な楽器のメニューが表示されます。
【TRACKS】
KEYBOARD、DRUMS、AMP、AUDIO RECORDER、STRINGS、BASS、
GUITAR、WORLD、DRUMMER、EXTERNAL、SOUND LIBRARY
上記11のメニューが、左右にスライドする形で選択することができます。
最上部が【LIVE LOOPS】になってしまっている方は、【TRACKS】を選択して切り替えましょう。
多重録音の際に使用するのは、「AUDIO RECORDER」という、
マイクの絵になっているメニューです。
AUDIO RECORDERのメニューの下には、
「ボイス」、「音源」、「その他のサウンド」という3つの項目があります。
ここでは「ボイス」を選択していきます。
ちなみに・・・
声の録音には「ボイス」、楽器を録音する際は「音源」を使用しましょう、という情報が定番かと思いますが、
正直なところ何が違うのかわかっていません(苦笑)
「ドラム」「キーボード」「ギター」に関しては、「音源」の方に個別メニューがいくつか出てくるので「音源」を用いた録音の方が良さそうな気がしますが、
管楽器はあんまり関係なさそうだったのと、
細かい設定はよーわからん!!とりあえず早く録音させろ!!という方は「ボイス」のほうで十分です🙆
多重録音への道② 音声の録音画面
「ボイス」を起動すると、こんな画面になると思います。
かっちょいいマイクの絵。
左右にINとOUTのツマミがあり、真ん中に丸いツマミが5つあります。
一つずつ簡単に説明します。
左右のINとOUT
「IN」…マイクから拾った音の音量を調節します。丸いところを上下にスライドして調整ができます。
「OUT」…この「AUDIO RECORDER」で録音した全体の音量調整ができます。
INとOUTは、音に合わせてメーターが上下に反応しますが、
このメーターが赤色までいってしまうと音割れしてしまうので気をつけてください。
5つのツマミ
初期設定では勝手に数値が設定されていると思います。オススメ設定なのでいじらなくても特に問題はありません。
ですが、録音をする際はなるべくまっさらな音を録って、後から色々な加工をしていったほうが良いので、
一度全てのツマミの数値を「ゼロ」になるようにしておきましょう。
(画像のように、青い部分がなくなった状態が「ゼロ」=何も加工されていない状態 です。)
それぞれの円の中心から出ている棒を左右にスライドさせると、目盛の数値を変えることができます。
各ツマミの意味はざっくりこんな感じです。
「TONE」…音の明るさ・暗さを調整できます。
「Pitch Control」…ズレた音程を補正できます。いじりすぎるとケロケロケロと蛙のような音声になります🐸
「Compressor」…録音した音の大きさ・小ささを均一に整えて、音をクッキリさせたりします。
「Drive」…音の力強さの調整ができます。
「Vocal Hall」…ツマミを上げるとお風呂で録音したような音声になります。
これらの項目を細かく解説するのはとても難しく・・・私も最初は全く意味が分からず困っておりました。
が、皆様は撮影した写真を加工することはありますでしょうか?
写真の加工をする際にも「コントラスト」や「彩度」、「シャープネス」など、沢山の項目があるのではないでしょうか。
これらのツマミも、同じようなものだと思っていただければ良いと思います。
それぞれの項目が何を意味しているのかイマイチ分からないけど、
写真の仕上がり具合を目で見ながらそれぞれの項目をいじるように、
ツマミを回すと録音した音がどう変化するのか、をご自身の耳で確認するのが一番良いと思います💮
多重録音への道③ 画面の説明(大事!)
説明する項目が多くてすみません・・・!録音を始める前にもう少し説明を!
先ほどの画面から、左上の方にある、縦3本線に小さい丸がついているマークをタップしてみましょう。
(下の画像の赤丸で囲った部分です)
「トラック設定」というメニューが左側に出現しました!
この項目は録音している最中はいじらなくて良いです。
録音が終わった後にいっぱい遊べるメニューだと思ってください。
生音だった音に美しいリバーブ(響き)を与えたり、エコー(やまびこのような効果)を足したり、
トラックパン(パン振り)と言って、イヤホン等で再生した時に左右どちらから音を聞こえさせるかを決めることができたりします。
出力のところにある「ミュートマーク🔇」、「ヘッドホンマーク🎧」は録音を確認する際によく使うかもしれません。
「ミュートマーク🔇」…これを押すと、このトラックの音が再生されなくなります。
「ヘッドホンマーク🎧」…これを押すと、このトラックの音だけ聴くことができます。
さて、↑の画像の青丸で囲った、左上のレンガのようなマークを押すと、こちらの画面に切り替わります!
レンガマークがマイクのマークに切り替わりました。(左上青丸の部分)
ここで、複数のトラックを作成したり、録音が進んだら波形を見たりすることができます。録音作業までもう少しのところまできました!
上のほうに並んでいる数字は、楽譜でいうところの「小節番号」だと思ってください。
定規のような細かい目盛りは、1小節の中の拍数を示します。
楽譜を読める方は、このDTM独特の表示方法に慣れるのが少し時間がかかると思います。
ピンチ、と言いますが、2本の指で画面上をつまむように操作すると、目盛りの幅を変えることができます。
楽譜が分からない方のために少し細かく説明しておくと、
今はまだ何も設定していない状態なので、「4分の4拍子(4/4)」の状態になっています。
4分音符が4つで1小節、つまり、「1、2、3、4」の4カウントで1小節です。
この画像では、定規の目盛りが1小節につき8つ存在しているので、目盛り1つは8分音符を表していることになります。
4分音符1つ=8分音符2つ、なので、
「1と2と3と4と」の「と」の部分までわかるように示してくれている状態です。
4分音符とか8分音符とか、学校の音楽の授業内容覚えてないよー!という方は、
画面をピンチして、1小節が4つの目盛りになるように調整しておくとわかりやすいかと思います。
多重録音への道④ 初期設定の方法
さて、初期設定を終えるまであと少し!右の方に見える「+」ボタンを押しましょう。
GarageBandは、何も設定していない状態だと8小節しか録音ができないのです。
セクションA となっているところをタップしましょう!
「自動」という項目がOFFになっていると思いますので、これをONにしましょう。
緑色の状態がONです。
これで、8小節以上の録音が可能になりました!
設定はあと1つ!右上の歯車の形⚙をした設定マークをタップしましょう。
ここで、録音する曲のテンポや拍子を決めることができます。
キーは、録音にはあまり関係がないので、ここでは設定しなくて大丈夫です。
テンポは、BPMやMMとも表記されることがありますが、
メトロノームの数値のことで、曲の速さがこれで決まります。
楽譜では曲の最初に ♩=120 などと書かれていることが多いです。
ちなみに設定マークの左にある、青丸でかこった部分がメトロノームのマークです。
これをタップすると、メトロノームのON/OFFを切り替えることができます。
さて、メトロノームの数値とは、1分間に4分音符を何個鳴らすか?という数値のことです。
1分間に4分音符60個(♩=60)だと、時計の秒針と同じ速さになる、といえばわかりやすいでしょうか?
1分間に4分音符120個(♩=120)ならば、1秒の間にもう1個音が鳴る速さです。
GarageBandでは、♩=110の設定になっているので、お好みの速さに変えましょう。
テンポ、の項目をタップすると数字を変更することができます。
もう1つ、拍子も設定しておきましょう。
初期設定だと4分の4拍子(4/4)ですが、
4分の3拍子(3/4)=「1、2、3」で1小節
8分の6拍子(6/8)=8分音符が6個で1小節。カウントとしては「1,2,3,2,2,3」となります。
以上の3パターンから選択することができます。
なお、GarageBandでは曲の途中からテンポや拍子の設定を変更することができないことと、
5拍子や7拍子などの複雑な拍子には対応していません。
また、4分の2拍子(2/4)=「1、2」で1小節 も4分の4拍子で代用しなければならないことだけ注意が必要です。
なので、実際に多重録音を行う際は、
①複雑なテンポ変化のある曲は避ける
②自分のリズム感を信じて、メトロノームをOFFにして録音する
③メトロノームは鳴らすが、拍子感や小節数を無視して録音する(←難易度高いです😱)
の、いずれかになります。
余談ですが、この小節から録音し直したい!と思った時に、
楽譜の小節番号と、GarageBand上の小節番号が同じ あるいは近しい数字である方が編集はしやすいです。
②や③で録音すると、該当箇所を探すのにも一苦労することになります。(経験者は語る・・・💀)
ここまでで、設定は完了です!いざ録音しましょう!!!!
多重録音への道⑤ 録音スタート!
上部真ん中にある赤いボタンを押せば、1小節分の予備カウントが鳴った後に録音が開始されます。
停止する場合は停止ボタンを押しましょう。
メトロノームは基本的には録音中も鳴り続けてくれますが、
イヤホンやヘッドホンを端末に直接ささないとメトロノームの音も録音されてしまうので気をつけてください。
メトロノームの音量は、メトロノームマーク横のツマミ、あるいは端末本体の音量ボタンで調整可能です。
メトロノームの音が大きすぎると、イヤホンからの音漏れが録音に入ってしまうこともあるので、併せてご注意ください。
多重録音をする際は、トラックを複製するのがおすすめです。
マイクの絵柄を軽く1回タップすると、「削除」「複製」「名前を変更」・・・といったメニューが現れるので、
「複製」をタップすると、同じ設定の状態のトラックが誕生するのでおすすめです。
左下の「+」ボタンを押すと、一番最初の「TRACKS」メニュー画面からのスタートになりますが、
慣れてきたらここからトラックを追加しても良いでしょう。
録音したいトラックを選択して、多重録音を楽しんでください🙆
こんなに長く書くつもりじゃなかったのに物凄い文字数になってしまいました!
参考になっていれば幸いです。
説明したりない部分もたくさんあるので、自分の実際の録音などを紹介しつつ補足する回を後日設けようと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!!