[フルート・ピッコロ] / [音楽]

楽器(フルート)の基礎練習について〜基礎練習を体系づけて考える〜

本日の投稿は楽器を演奏されない方にはあんまり面白くない内容かもしれませんが、

自分が行っている日々の基礎練習について書いてみたいと思います。

 

 

フルートは、というか、多くの管楽器は、音を安定して鳴らせるようになるまでが一番大変な道のりです。

もちろんどんな楽器でも美しい音を出せるようになるためには非常に時間がかかりますが、

例えばピアノだったら人差し指で鍵盤を一つ叩けば、一応何らかの音は出せます。

しかし、管楽器となると、プスーッとかスカッとかピキョー!とか・・・

「ドレミファソラシド」のどれかにちゃんと聴こえるような音を出せるようになるためにまず時間がかかります。

 

当たり前と言われれば当たり前なのですが、この作業を乗り越えるのが意外と大変だったり、

精神的にも肉体的にもストレスがかかったりして、「憧れの楽器を演奏できるようになる」ということの足枷になったりします。

 

 

どんな有名なスポーツ選手でも必ず基本的なストレッチやジョギングなどの軽い運動から始めるように、

楽器を演奏する際にもストレッチが必要・・・ということです🤸‍♀️

 

 

 

筆者の楽器的ストレッチは、大きく4つです。

 

①ロングトーン(音をまっすぐ伸ばす)

②スケール・アルペジオ(指の体操)

③跳躍とタンギング(舌や口の体操)

④練習曲(エチュード、とも。音楽的感性や耳のストレッチ)

楽器の準備運動① ロングトーン

ロングトーンとは、直訳すると長い音(トーン)。

実に様々なやり方があり、自分で練習の目的を把握していればどんなやり方でも良いと思うのですが、

音をまっすぐ美しく伸ばせること、は楽器演奏の基本です。

 

楽器を始めたてのうちは、1拍でも2拍でも良いと思います。

大切なことは、自分で決めた拍数を守ること、

音の入り口と出口(切り方)に気を配ること、

姿勢や構えが基本に沿っているかを意識すること、

自分が出せる全ての音域の音で行うこと、などです。

 

慣れてきたら、少しずつ拍数を伸ばしたり、メトロノームのテンポを少しずつゆっくりに落としてみたり。

毎日同じ練習で飽きてしまう人は、自分の中で複数パターンの練習方法を考えておくことも良いと思います。

 

 

 

楽器の準備運動② スケール・アルペジオ

スケールとアルペジオは、楽器の運指を覚えたらすぐに取り掛かりたい項目です。

スケールは、ハ長調なら「ドレミファソラシド」。

アルペジオは分散和音と言って、和音を分解した状態の音の並びのことで「ドミソドソミド」といった感じです。

 

これらを全ての長調と短調で吹けるようにすることがとても大事です。

なぜかというと、曲を練習するときに難しく感じるのは速くて細かい音符の並びがほとんどで、

その速い音符は大半がスケールとアルペジオの組み合わせによるものだからです。

 

つまり、日頃からスケールとアルペジオを全ての調で吹けるようにしておくことは、

将来的に曲の練習時間を短縮できることにもつながります。

 

手指の形に変な癖をつけないようにするとか、力んだ構え方をしないこと、

あと、ロングトーンをやる時と同じ音のクオリティで練習することなどに気を配ります。

 

 

 

楽器の準備運動③ 跳躍とタンギング

跳躍とは、ある音から隣り合った音ではなく、ちょっと遠い音へ滑らかに移動することです。

ドとレは隣り合っていますが、

ドとミ、ドとファ、ドとソ・・・それからドと1オクターブ上のド、には移動の幅があります。

指がこんがらがったり、口に柔軟性が求められたりする作業なので、

この音と音の移動も練習をしなければなりません。

 

もう1つはタンギング、舌を使用する技術のことです。

音の輪郭を出すためにしっかりと子音を発音する必要がありますが、

舌は筋肉なので、筋トレの要領で鍛えてあげる必要があります。

 

表情筋を鍛えるためのトレーニングが存在するのと同じで、

楽器演奏には顔の様々な筋肉を使っています。まさにストレッチです。

 

 

 

楽器の準備運動④ 練習曲

練習曲(エチュード)への考え方は様々です。

やったほうが良いという方もいれば、別にやる必要はない、と考える方もいらっしゃいます。

私は圧倒的に前者派です。

 

練習曲はその名の通り、全ての調性を網羅して書かれていたり、

楽器を演奏するうえで嫌なところ・困難なところをあえて取り入れて書かれていたりします。

ゆえに、練習曲に取り組むことは上達への近道だと思っています。

 

また、練習曲は無伴奏の形態で書かれていることがほとんどですが、

これを人前で演奏できるようになることもとても良い練習になります。

練習曲も1つの「曲」であることに変わりはないからです。

 

その道の専門の方に聞けば、どの練習曲から順番に取り組むのが良いか教えてくださると思います。

1つの練習曲に長く取り組むのではなく、どんどん進めていくことも大事なことです。

楽譜を読むことが早くなったり、練習の効率を掴むためにも欠かせないと考えています。

 

 

 

今回は非常にサラッとした概要にしか触れませんでしたが、

自戒を込めて書いてみました。そのうちより専門的な内容についても触れたいと思います。

 

久しぶりに趣味のウクレレに触ってみたところ、ものすご〜〜〜〜〜〜く下手くそになっていたので小1時間ほどずっと基礎練をやっていた今日でした。

何事においてもストレッチは大事だなあと痛感した次第です。

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