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雑味を極限まで減らしたものは美しいのか。YouTube新シリーズ「MuScenery」への想い

YouTubeにて新しいシリーズ【MuScenery】を始動させました。

 

第一弾はこちら!!

 

Music(音楽)+Scenery(景色)でMuScenery(ミュジーナリー)という造語を思いつきました。

 

👔リーマンさん撮影の素敵なお写真を使用させていただいております。

クラシック音楽の曲調や雰囲気に合った美しいお写真を、👔リーマンさんご自身が撮影したものの中からピックアップしていただき、それを元に動画を作成しています。

 

写真の選定に関しては、曲の前情報など特にお伝えせず、使用する音源のみ事前に聴いていただく形で進めているのですが、

選んでいただいたお写真たちが個人的に曲のイメージドンピシャなものばかりで大変感激しております・・・。

 

第一弾で演奏した曲「牧神の午後への前奏曲」については既に解説を書いておりましたので、

過去記事をご参照ください。

 

 

さて、このシリーズが誕生した背景には2つの偶然がありました。

まずは、私が最近読んだ本が影響しています。

オースティン・クレオン『クリエイティブを共有!Show Your Work』という本です。

 

 

 

言葉や美術、写真や音楽など、あらゆる手段で何かを作り出し、発信していく方へ向けて書かれた本なのですが、

これが非常に興味深くて個人的に刺さりました。

 

中でも、何かを発信するときに「天才である必要はない」ということと「プロセス(過程)を共有してみよう」という項目に「なるほど!」と思ったのでした。

この本を読んでいて思い出したのが、私のYouTubeチャンネルで希望者のみを対象に限定公開していた本番の録音たちの存在でした。

 

この本番の録音たちは決して私の中では良い出来だったとは言えず、「65点シリーズ」と称してアップロードしていました。65点とは、100点満点中の自己評価の点数です・・・😅

 

ですが先述の本を読んだとき、

この過去の録音たちも、私の音楽人生においては大きなプロセスではないか?

確かに聴く人が聴いたら「こんな演奏に65点なんて高すぎ!40点くらいやろ!😡」と怒られるのかもしれないですが、

そんな耳の良い人たちの前で自分を必要以上に良く見せようとする必要はあるのだろうか?

という風に思いました。

 

世の中には凄い人がたくさんいることは事実ですが、私はその「凄い人たち」の仲間入りをしたいわけではありません。

自分の市場価値?と言ったら大袈裟かもしれませんが、

私がしている演奏や配信は、日常生活の片手間に楽しむところにあるはず・・・

 

日頃から片耳イヤホンや、スマホから直接垂れ流して聴くことを推奨しているくらいなら、65点も何もいらないじゃないか!

いつか流行った「ありの〜〜〜ままで〜〜〜〜🎵」ではないけれど、

余計な見栄は一旦捨ててしまおうと思うには十分すぎる書籍との出会いでした。

 

これが2つの偶然です。

 

そしてもう1つ、これは自分で録音やMIX作業をしていて度々思うことなのですが、

音圧を上げたり、ノイズを取り除いたり、低音域や高音域の余分な音域をカットしたり、音程を1音単位で修正したり・・・

MIX作業には無限にできることがあり、かけようと思えばいくらでも時間をかけることができます。

 

 

でも・・・

 

 

「音・・・色々いじる前の方が良くない・・・???!!!」

 

 

ってなることが本当にたくさんあるんです😫

 

結局全ての作業を元に戻して、シンプルに少しのリバーブ(響き)だけ足した音の方がしっくりくることが個人的には多くて。

もちろんこれは好みの問題もあるだろうし、単純に自分の録音やMIX作業が下手すぎるというせいもあると思います。(超独学のド素人です、念の為!)

どちらが良くてどちらが悪いという話をしたいわけではなく、

単純にやればやるほど、勉強すればするほど録音とMIX作業が嫌いになっていく私がいました(笑)

 

そして、色々な方の歌や演奏を見たり聴いたりする機会が増える中で、

音の出るタイミングも音程も完璧で、他の楽器とのバランスも完全に取れていて、

イヤホンの左右から聞こえる音たちも絶妙に調整されていて・・・という整いすぎた音楽よりも、

少し調子ハズレかもしれないけど、生の暖かみを感じられる音楽の方を多く求めるようになっておりました。

(整った音には暖かみがないという意味ではないのですが、うまく表現できないので語弊があったらごめんなさい💦)

 

 

もっと端的に言ってしまえば、私に完璧なMIX作業をすることは不可能であり、進んでやりたいわけでもないし、

MIX作業が得意な人たちが大勢いる中で自分が時間を削って無理をする必要はないか!と思ったということです。

 

そこで、話はYouTubeの新シリーズに戻りますが、

もしかしたら他にも私と同じような方がいらっしゃるかもしれない!という希望的観測のもと、

実際に何らかの形で人前で吹いた時の録音をそのまんま晒すことを決意しました。

 

ちゃんとしたホールでの演奏会だったり、少人数で勉強したことをお披露目するだけの会だったり、色々です。

録音はiPhoneにデフォルトで入っているボイスメモで直録りしているので、客席の雑音もたくさん含まれています。

 

おそらく録音をそのまま公開しただけでは何の面白味もないのですが、

ここで👔リーマンさんの素敵なお写真たちが素晴らしい彩りを添えてくださるのです・・・!

自称65点前後の演奏が、視覚効果で物凄く高尚になった感覚がありまして、目からの情報って凄いなあと感動しているほどです。

 

この場をお借りして、心より御礼申し上げたいと思います、

👔リーマンさん、素敵なお写真をたくさん、本当にありがとうございます!!!!

 

 

👔リーマンさんのフォローはこちら▼

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クラシックのレパートリーは何曲でも増やしたい気持ちがあることと、

演奏時間が長かったり、テンポの揺らぎがたくさんある都合上、配信では演奏できない曲の方が多いので、

しっかり色々な曲を公開できたらいいなと思っております。

 

改めまして、YouTube新シリーズの【MuScenery】をよろしくお願いいたします!

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