フルート基礎練習本『28日間ウォームアップ すべてのフルート奏者のために!』レビュー
マイブームの基礎練習をご紹介したいと思います。
今現在取り組んでいるのはポール・エドモンド=デイヴィスさんが書いた、
『28日間ウォームアップ すべてのフルート奏者のために!』という教本です。
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ポール・エドモンド=デイヴィスさんは、ロンドン交響楽団で20年間にわたり首席フルート奏者をつとめ、
現在もなお世界各地で演奏や指導をされているフルーティスト。
自身の経験に基づいてこの教本をまとめたそうです。
この教本では、
①音の響き
②フィンガリング(指)
③タンギング(舌)
④インターバル(音程および音の跳躍)
の4つの項目に分かれていて、
それぞれに7種類の課題があります。
毎日、各項目から1課題ずつをこなすのですが、
28日(4週間)で技術が向上するように日々の組み合わせが指定されています。
この教本の良いところは、本当に毎日飽きずに続けられるというところと、
28日間でかなり自分の進歩を感じられるというところです。
本書の前書きなどにも書いてありますが、この本はまさにスポーツ選手が日々行うような訓練体系となっています。
基礎練習は、すでにたくさんの教本が出版されていて、
どれを日々行ったら良いのか迷うことがあると思います。
その時々のレベルや状況に応じて基礎練習を選択することはもちろん必要です。
例えば、本日はこの教本をおすすめとして紹介してはいますが、
楽器を始めたばかりの人がいきなり取り組める内容ではありません💦
私自身はかなり色々な種類の基礎練習を取っ替え引っ替えしながらやってきました。
例えば入門用の「アルテ」と呼ばれる教本に始まり・・・
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2巻に掲載されているスケールとアルペジオが一緒になったものは、中学生の時にひたすら取り組んでいました!
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『ソノリテについて』という有名な教本は未だに読み直すことがありますし、
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その他にも、ここには書ききれないほど色々な基礎練習本を探しては試してきています。
飽き性すぎるのもあまりよくないのかもしれませんが、
やはり基礎練習はどんなものに取り組むにせよ「耳をしっかり使うこと」「練習の目的を理解すること」「自分の理想とする音に近づく努力をすること」の3つが出来ていないと意味がないと感じます。
今の自分にはデイヴィスさんの教本がちょうどよくハマっているように感じています。
タイトル通りの「ウォーミングアップ」の部分と、
日々の演奏技術の筋トレになるような内容のバランスがちょうど良くて、
忙しい時には繰り返しを省略したりして時短が可能なことも、毎日続けやすいポイントです。
この本の最終目標は「耳と記憶を使って練習すること」で、
まだ自分はとても記憶を使って練習できるレベルには達していないのですが、
引き続き頑張って取り組んでいきたいと思っております。
ちなみに現在取り組み始めて3巡目くらいです。(指定のテンポには到達していません。)
今日は基礎練習についての投稿でした♬