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クラシック初心者さんに聴いて欲しい!8/26演奏曲紹介⑪〜セシル・シャミナード/星のセレナード〜

来る8月26日のコンサートに向けて、演奏予定曲目のプログラムノートを書いていきたいと思います!

第一弾は、コンサートのタイトルにもなっている”Sérénade aux étoiles”、

日本語に直すと「星のセレナード」という楽曲をご紹介します。

 

8月26日にコンサートを開催します!詳しくはこちら

 

 

星のセレナードは女性作曲家セシル・シャミナード(1857-1944年)の作品です。

シャミナードについては、当ブログで「コンチェルティーノ」を紹介した時に少し書いていますのでそちらもご覧ください😊

耳あたりが良い、と表現するのでしょうか。とても聴きやすく、透明感のある作品が多いように感じます。

サロン音楽の域を超えない作曲家だったという批評もありますが、初めてクラシックを聴かれる方でも楽しんでいただける曲だと思います。

 

 

まずはぜひ聴いてみてください♬

 

 

「セレナード」とは、日本語では小夜曲・夜曲などと訳します。

古代ギリシャでは、夜に野外で恋人のために窓の下などで相手を称賛したり愛を歌ったりするジャンルが存在しました。

そこから発展して、夜に野外で演奏されるための楽曲をセレナードと呼ぶようになっていき、

現代では夜をイメージした楽曲などにもこの名前がつけられるようになりました。

 

sérénade (セレナード)はフランス語発音ですが、

英語ではserenade (セレネイド)、イタリア語だとserenata (セレナータ)、

ドイツ語はSerenade (セレナーデあるいはゼレナーデ) と言います。

シャミナードがフランスの作曲家なので今回はセレナードで統一しました。

語源はラテン語で「穏やかな」を意味するserenusだと言われています。

 

 

「星のセレナード」の作曲は1911年、先に紹介したコンチェルティーノよりも後の作品です。

この楽曲は当時パリ音楽院の教授を務めていたエヌバンという人物に捧げられています。

実はこの曲を作曲する前の年、1910年あたりからシャミナードはオカルトに熱中し始め音楽活動がおざなりになっていきました。

それでも1913年には女性作曲家として初めてレジオン・ドヌール勲章を受賞していますが、

57歳(1914年)で音楽活動からは引退をしています。

 

 

 

 

人生の過渡期とも言える時期に書かれた、大変美しくロマンチックな曲です。

夏の夜、星が見える天候であることを願いつつ(笑)、ぜひ生の演奏を聴きにいらしてくださいませ!

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